準備と心構え

第1章-6🐾【多頭飼い初心者必見】2匹目の猫を迎える前に知っておきたい10の心得

先住猫と新入り猫が初めて出会い、穏やかに見つめ合う姿。新しい家族を迎える温かい雰囲気の写真。
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―先住猫との関係づくりが成功のカギ―

2匹目の猫を迎えるにあたって・・・ 担当社長・専務

猫と暮らしていると、その可愛らしさや存在の癒しに「もう1匹迎えたい」と思う瞬間が訪れます。
仲良く寄り添う猫たちの写真や動画を見て、「うちの子にも遊び相手を」と考える飼い主さんも多いでしょう。

しかし、実際に多頭飼いを始めてみると、想像以上に難しい現実が待っていることもあります。
先住猫が新入りを受け入れず、シャーッと威嚇を続ける。ごはんを取られるのを嫌がり、トイレを使わなくなる。
そんなトラブルは、珍しいことではありません。

多頭飼いは、単に猫を増やすことではなく、「猫たちが安心して共に暮らせる環境をつくること」。
そして、それを支えるのは飼い主の理解と準備です。

この記事では、初めて2匹目を迎える飼い主さんに向けて、
多頭飼いで失敗しないための10の心得を解説します。
先住猫の心理、新入りの選び方、環境づくり、接し方のコツなど、実体験に基づいた具体的なポイントをまとめました。


1. 「もう1匹飼いたい」と思った理由を見つめ直す

最初のステップは、自分の「動機」を確認することです。

・先住猫が寂しそうだから?
・保護猫を助けたい?
・かわいいからもう1匹?

どの理由も悪くはありませんが、大切なのはすべての猫が幸せに暮らせる環境を維持できるかです。
多頭飼いになると、食費・医療費・トイレ砂・保険料などの出費が倍以上になることも
また、病気の看病やシニア期のケアなど、時間も体力もより多く必要になります。

社長
社長

金銭面の負担は増えるのは間違いないよ。避妊や去勢を行うなら、その費用もかかります。

専務
専務

トイレの数を多く必要、キャットフードも倍必要よ。

「可愛いから」「仲良くしてほしい」だけでは続かないのが現実。
長期的に責任を持てるかを冷静に見つめ直すことが、すべての始まりです。

社長
社長

費用については飼うまえにシミュレーションしておいた方がいいかな。

専務
専務

社長…趣味にかける費用もシミュレーションしてもらえないかしら。

社長
社長

あわわわわわ・・・

2. 先住猫の性格を客観的に把握する

多頭飼いの成否を決める最大の要素は、先住猫の性格です。

  • 穏やかでマイペースなタイプ → 受け入れやすい
  • 神経質・独占欲が強いタイプ → 慣れるまで時間がかかる
  • 飼い主に強く依存するタイプ → 嫉妬や不安を抱きやすい

特に「人懐っこい=猫にも社交的」とは限りません。
人が好きでも、他の猫が苦手というケースは少なくありません。

社長
社長

姫がきたとき、永遠はマイペースだったから、すぐ順応したかなw

永遠
永遠

……でも最初の2、3日は緊張したニャ・・・

姫

最初は私も緊張したけど…永遠くん優しかったから安心したわ

専務
専務

気づけば一緒に寝てたわね♪

普段の行動を観察して、他の猫に会ったときの反応や、来客への対応などから、
社交性や縄張り意識の強さを見極めましょう。


3. 新入り猫の「性格」も早めに見極める

可愛さだけで決めると、後悔することもあります。相性も重要です。
多頭飼いでは、「どんな子を迎えるか」で環境のバランスが変わります。

理想的な組み合わせは以下の通りです。

  • 年齢が近い → 遊びやすく、生活リズムが似ている
  • 性格が穏やか → トラブルが少ない
  • 性別が異なる(去勢・避妊済み) → 序列争いが起こりにくい

例えば、先住猫がシニアなら、元気すぎる子猫は負担になります。
逆に若い猫なら、遊び相手として活発な猫が合いやすいでしょう。

ブリーダーや保護施設では、性格の傾向や他猫との相性を聞くのもおすすめします。


4. お迎え初日は「完全隔離」が鉄則

多頭飼い初心者が最もやりがちな失敗は、
「いきなり対面させてしまう」ことです。

初日は別室を用意し、お互いの存在を“音と匂い”で感じる時間を与えましょう。

ステップとしては・・・

  1. 隔離部屋で新入りを落ち着かせる(2〜3日)
  2. タオルや毛布で“匂い交換”をする
  3. ドア越しに軽い顔合わせ
  4. 徐々に距離を縮める

焦らず、数日〜数週間かけて慣らすことが、トラブルを防ぐ最大のコツです。

姫

初めておうちに来たときは不安でご飯も喉に通らなかったわ…

社長
社長

多頭飼いに限らず、初めて迎えるときは落ち着く環境整備が大事だね。

しずく
しずく

あたいは初日から大盛りガツガツでしたぜ♪

社長
社長

しずくはご飯残したとこ見たことないな(笑)

猫は縄張り意識が強いため、距離を保った慣らし期間が必要です。


5. ごはんとトイレ、寝床は「分離」が基本

 はじめは、ごはんやトイレの共有を控えておいた方が良いです。

  • 食器は猫ごとに分ける
  • トイレは「猫の数+1」が理想
  • 寝床や水飲み場を複数設置

猫は食べ物・排泄の場を非常に大切にします。
最初から共有にすると、縄張り争いのきっかけになったり、先住猫、新入り猫ともにストレスで粗相を引き起こすこともあります。

トイレも“匂いのサイン”。
「他の子の匂いがする=落ち着かない」と感じるため、複数設置を心がけましょう。

匂いや順番を気にする猫にとって、個々の空間確保が安心感になります。


6. 先住猫を最優先に扱う

新入り猫をかわいがる気持ちは自然ですが、その様子を見て先住猫が不安を感じることがあります。序列意識の強い猫社会では、「順番」が非常に重要です。

  • ごはんやおやつは先住猫から
  • 遊ぶ順番も先住猫から
  • 抱っこや声かけも意識的に「先住→新入り」

スキンシップは新入りの前で過剰ぐらい行って大丈夫です。こうした「順番」を守るだけで、先住猫のプライドを保てます。「あなたは特別だよ」と伝えることで、先住猫の不安を和らげられます。
序列を乱さないことが、猫社会では信頼を築く第一歩です。


7. 威嚇やケンカは“自然なプロセス”

初対面から仲良くする猫は稀です。
シャーッ!という威嚇、パンチの応酬はよくあること。

ただし、本気のケンカに発展する場合は要注意です。

【危険のサイン】

  • 血が出るほど噛む
  • 一方が食事・排泄を拒否
  • 隠れて出てこない

こうなった場合は、再び隔離からリスタート
時間をかければ、多くの猫は折り合いをつけていきます。

社長
社長

姫も詩もはじめは警戒してたけど喧嘩まではなかったなー

姫

はじめは私がシャーって言っちゃったけど、永遠くんが優しかったからかなー。すぐ慣れちゃったわ。

詩

うん。そうだね♪。永遠くんは何も動じなかったから詩もすぐ慣れたよ♪

永遠
永遠

…久しぶりに  …褒められてるかニャ??

社長
社長

姫と詩の関係は少し時間かかったかな。

姫

ごめんね。私人見知りだから・・・ 警戒しちゃったの。1か月以上かかっちゃったかな?

詩

うん。全然部屋から出てきてくれなかったもんね。でも気づけば一緒に遊んでたネ♪

社長
社長

でも、一番大変だったのは福だね(笑)

福

あははー 楽しかー♪

永遠
永遠

…さすがのボクも …福には警戒したニャ… 

姫

福ちゃんは元気すぎて私たちの懐に入りすぎるのよ… 何度もシャーって言っちゃったわ

詩

そう。すぐ寄ってくるから詩も困ったヨ。何度もパンチしちゃった。

福

わははー パンチ パンチ よかよか♪

永遠
永遠

… ボクもやっと慣れたところニャ…

威嚇や喧嘩があってもそこは猫社会…   気づけば自然と解決しています(笑)


8. 環境に“逃げ場”をつくる

多頭飼いでは、「距離の取れる空間」を確保することが重要です。

キャットタワー・棚・段差などの高低差を作ることで、
猫たちは自分のペースで動けるようになります。

また、狭い空間を共有する場合は、
・部屋の仕切りをカーテンで区切る
・寝床を複数配置する
といった工夫も効果的です。

姫

福ちゃんが来たとき、いつもの部屋から動けなかったわ。あの場所がなかったどうなってたかしら‥

猫同士が“完全に離れられる場所”を確保しておくと、ストレス軽減に大きくつながります。


9. 定期的な健康チェックを忘れずに

多頭飼いでは、感染症のリスクが高まります。
ワクチン・ノミダニ対策・定期検診は大事です。

特に新入り猫は、完全に健康状態を確認してから先住猫と接触させましょう。

また、ストレスによる体調不良(下痢・食欲不振・脱毛など)も注意が必要です。
「仲良くなったかどうか」だけでなく、心と体の健康を両方見ることが飼い主の責任です。


10. 「仲良くさせよう」としない勇気

猫の関係は、人間が思うよりも複雑です。
ベッタリ仲良くするペアもいれば、距離を保ちながら穏やかに共存する関係もあります。

重要なのは、「仲良くさせる」ことではなく「安心して共に過ごせる空間を作る」ことです。

たとえ並んで寝なくても、喧嘩しない距離で暮らしていければ、それは立派な成功。
飼い主が「比べない・焦らない・見守る」姿勢を持つことが、最も大切です。


まとめ

2匹目以降を迎えることは、新しい家族を迎える喜びであると同時に、試練でもあります。
猫たちは言葉を話せない分、環境の変化に敏感です。

焦らず、1匹ずつの気持ちに寄り添いながら、時間をかけて少しずつ絆を育てていきましょう。
準備・観察・思いやり、この3つを意識すれば、
きっとあなたの家庭にも穏やかで幸せな多頭飼いライフが訪れます。


🐾専務のひとこと

多頭飼いは「可愛い猫が増える」だけの話ではありません。
家族が増える分、飼い主の責任と配慮も増えます。「それぞれの命を見守る責任が増える」ということです。

特に初心者の方は、「先住猫がどう感じているか」を常に意識してあげてください。また、初めて挑戦する方こそ、焦らず観察する時間を大切にしてください。
猫たちは言葉を持たない分、態度や距離感で気持ちを表現しています。時間をかけて互いのペースを尊重すれば、猫たちは必ずそれを理解してくれます。

“共に暮らす”とは、無理に近づくことではなく、心地よい距離を見つけること。
その距離を見守るのが、飼い主であり、家族をまとめるリーダーの役目です。

お互いを尊重しながら少しずつ歩み寄る過程――
それこそが多頭飼いの成功の第一歩であり、飼い主としての成長にもつながります。

穏やかな空気を整え、どの子も安心できる暮らしを築いていきましょう。

”これから猫ちゃんを飼おうと思っている方”や”多頭飼いが初めての飼い主さん”にとって参考となる記事になっていたら幸いです。

一緒に犬猫ライフを楽しみましょう♪。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました🐾
今回の“多頭飼いノウハウ”が、犬猫たちとの生活に役立てば嬉しいです。
次回もぜひお楽しみに♪

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