第1章-7🐾【多頭飼いトラブル解消】先住犬・猫の嫉妬とやきもちを防ぐ5つの方法
🐕嫉妬・やきもち・マウンティングの悩み 担当:専務
新しい子を迎えた日…
ふわふわの毛並みとあどけない表情に、飼い主も思わず笑顔になる。
しかしその一方で──部屋の片隅でじっとこちらを見つめる先住の犬や猫。
まるで「その子ばかり可愛がって…」と訴えているような瞳に、
胸がチクリとする瞬間はないだろうか。
多頭飼いをスタートして、よくある悩みが、「嫉妬・やきもち・マウンティング」です。
それは性格や犬猫の種類に関係なく、“愛情のバランス”を感じ取る力が強いために起こる自然な反応・行動でもあります。
今回の記事では、自身の多頭飼い経験をもとに、
「嫉妬を生まない接し方」「仲良く暮らすための環境づくり」
そして「経験者による信頼回復アドバイス」までを、実践的にまとめたいと思います。
🐾 嫉妬は「悪」ではなく“愛情表現”のひとつ
まず皆さんに理解していただきたいのは、嫉妬=問題行動ではないということです。
「なんであの子だけ?」という不安は、“飼い主を信頼している証”でもあると私は思います。
犬なら、飼い主にすり寄ってアピールを強めたり、猫なら、新入りの近くにわざと寝そべったり・・・
その仕草は「僕(私)も見て! 僕(私)に気づいて!」というサインです。
もし怒ったり、突き放したりすると、“愛情を奪われた”という誤解が深まり、関係修復が難しくなります。まずは、「不安を表現しているだけ」と受け止めることが大切です。
🐾 嫉妬・やきもちを防ぐ5つの方法
① 「先住優先」は絶対ルール
過去の記事でも何度も書いていますが、新入りが可愛くて仕方なくても、抱っこやおやつは必ず先住から優先することです。順番を守ることで、「自分は変わらず大事にされている」と安心できます。
私が長年多頭飼い生活を送ってきて、犬猫限らず、先住犬猫は優先順位の変化に敏感でした。
食事や遊びも先住→新入りの順にするだけで、トラブル発生率がぐっと下がります。
② 同じ時間を共有する時間を大切にする
先住優先ですが、愛情は平等です(笑)。先住優先にしながらも一緒に遊んでいます。ただ、犬同士、猫同士でも体力が違ったり、犬と猫では遊び方も違ってきます。例えば犬はロープ遊び(引っ張りあい)、猫はレーザーポインタ―追っかけや猫じゃらし。
そんな状況下でも、関係づくり段階では、「同じ空間にいる時間を多く作る」ことをおすすめします。
飼い主さんは交互に声をかけてあげてください。
「みんなで一緒」ではなく、“みんなが安心できる順番を作りながらたくさん遊んでください。
③ ”愛情”の込めたスキンシップ
一方を長く撫でてあげて、もう一方を短時間で済ませる──
そんな微差でも犬猫は感じ取ることがあります。我が犬猫カンパニーではイヴが敏感でした。

しずく課長がカンパニーに来た最初の頃・・・あの時は大声で泣いてしまったわ

ああ、あの時は申し訳なかったと今でも思ってる。

しずくのトイレ覚えに時間がかかって構いすぎたのよね💦

そう。だから成功したときは大げさにほめて大げさにしずくを撫でてた。

しずく課長が撫でられてばっかりで…正直悔しかった。少しでもいいから撫でてほしかった。

先住として食事や遊びはイヴ優先にしてた。スキンシップもしてたけど…あの時はしずくのしつけに意識がいってたのよね。ごめんね。
イヴ号泣事件を経験し、我々も多頭飼いの難しさを学びました。
おすすめは、「短くても愛情を込めた深いスキンシップ」。
たとえば先住犬猫を撫でるとき、名前を呼んでゆっくり話しかけるだけでもいいです。
時間の長さより、「あなたを見ている」という態度が大事です。
④ それぞれの“安心エリア”を用意する
猫の場合、嫉妬やマウンティングは、縄張り意識が背景にあります。
はじめはベッドやトイレ、食器などは個別にした方がいいかと思います。「ここは自分の場所」とわかる空間があれば、無理な主張をしなくて済みます。
猫の場合は上下の空間を意識するため、キャットタワーや高い棚の上など「逃げ場」を確保しておくことが信頼の土台になる。犬の場合も好きな空間を作ってあげましょう。
⑤ 争いが起きたときは「間に入らない」
犬どうしや猫どうし・・・一瞬のケンカに見えても、実は序列の確認であることが多い。
すぐに仲裁すると、どちらも飼い主の反応を気にして緊張してしまう。
まずは静観し、必要なら空間を分けるだけでOKです。
“飼い主が焦らないこと”こそが、最も強い安心感になります。ただ怪我には注意が必要です。
嫉妬・やきもちを防ぐ環境づくり
- ごはんスペースを視界から分ける
- トイレは個別+静かな場所
- それぞれが“飼い主を独占できる時間”を少しでも確保する
犬猫は言葉ではなく「雰囲気」を感じ取ります。
🐾 嫉妬のサインを見逃さないチェックリスト
嫉妬・やきもちの可能性について犬猫別でチェックリストを作ってみました。
| 行動 | 犬 | 猫 |
|---|---|---|
| 飼い主のあとをついて回る | ○ | △ |
| トイレ以外で排泄する | △ | ◎ |
| 新入りの前でおもちゃを独占 | ◎ | ○ |
| 飼い主の呼びかけを無視する | ○ | ◎ |
◎・〇のサインが見られたら、「甘やかす」でも「叱る」でもなく、“少し一緒に過ごす”時間を増やしてみましょう。わずか5分の抱っこやブラッシングでも、関係は目に見えて変わりますよ。
嫉妬はいつか「思いやり」に変わる・・・
最初はぎこちなくても、時間と経験の中で少しずつ絆が深まっていきます。「新入り犬猫が来てから仲が悪くなった」と感じても、焦らず、日々の中で少しずつ安心を積み重ねていきましょう。自然と平和な共存環境になっていきます。
専務のひとこと
「嫉妬の裏には“信頼の揺らぎ”がある」
多頭飼いの初期は、飼い主の目も気持ちもどうしても分散します。私や社長も同様で、自然なことだと思います。
先住の子にとっては「自分の居場所が変わった」と感じる瞬間でもあります。
私自身、正直焦って「どうして?」と声を荒げてしまった経験があります。しかし、時間をかけて静かに寄り添うことで、やっと元の信頼が戻りました。
飼い主として大事なこと・・・犬猫たちの嫉妬を「悪いこと」ととらえず、「あなたを信じていた」証拠として受け止める。それが、真の信頼関係を築く第一歩じゃないかと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回の記事が、これから多頭飼いを始める方や、嫉妬で悩む飼い主さんのヒントになれば幸いです。
一緒に、ゆっくりと犬猫たちとの信頼を育てていきましょう
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました🐾
今回の“多頭飼いノウハウ”が、犬猫たちとの生活に役立てば嬉しいです。
次回もぜひお楽しみに♪
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