特別回🐾 専務、ただいま!オフィスに戻った日

犬猫カンパニーのオフィスで並ぶ永遠・姫・詩。専務の退院を待つように静かに座る姿。
wannyan_ceo

静かな朝に、少しざわめく空気

朝のオフィスに、少しだけ張りつめた静けさが漂っていた。
カーテンの隙間から射し込む光が机をなでるように伸びて、
その上に並ぶ書類とペンの影を柔らかく照らしている。

コーヒーメーカーのポコポコという音が、小さなリズムを刻んでいた。
いつもなら、詩の笑い声や永遠のあくび混じりの「おはようニャ」が聞こえてくる時間。
でも、今日は少しだけ空気が違った。

しずく
しずく

みなはん……  そわそわしすぎでっせ…


しずくが新聞をめくりながらも、耳がピンと立っている。

詩はデスクの前でスマホを構えながら、カメラモードを何度も確認していた。

🐾専務、退院の日

詩

だって! 今日なんだもん! 今日、専務が帰ってくるんダヨ!

永遠が大きく瞬きをして、ぽつり。

永遠
永遠

ニャ……  ほんとに、帰ってくるんだニャ

社長
社長

うん。今日の午後には、退院できるって連絡があった。


社長はカップにコーヒーを注ぎながら、静かに笑った。
その手つきは穏やかで、でもどこか緊張が滲んでいた。

イヴが経理デスクの上に花をそっと置く。

イヴ
イヴ

少し華やかにしておきましょうか。……専務、きっと喜びます

姫が微笑みながら頷いた。

姫

お帰りなさいの言葉を、直接伝えられるのが嬉しいですわね

福が尻尾をふりながら机の下から顔を出す。

福

あははー せんむのイス  ふくがピカピカにしとったばーい!

社長が笑いながら答えた。

社長
社長

ありがとう、福。専務、きっと座り心地に驚くな。それじゃあ、迎えに行ってくるよ

詩

うん。 待ってる。

🐾「ただいま」の声

昼を過ぎたころ、オフィスの入り口のドアがゆっくり開いた。

専務
専務

――ただいま。

その声を聞いた瞬間、全員が動いた。

詩がカメラを構えたままシャッターを連打。
永遠が勢いあまって滑り込み、姫にぶつかりかける。
しずくが慌てて支え、イヴが

イヴ
イヴ

落ち着いてください!

と叫ぶ。
福がタオルを持って突進し、専務の足元にまとわりついた。

専務は驚いたように目を丸くして、
それから、柔らかく笑った。

専務
専務

みんな……ただいま戻りました。

声が少し震えていた。
でも、その笑顔は確かに“いつもの専務”だった。

社長が花を手にして歩み寄る。

社長
社長

おかえり。お疲れさま


それだけ言って、静かに微笑んだ。

🐾 久しぶりのドタバタ、やっぱりこの空気

午後、オフィスは一気ににぎやかになった。

しずく
しずく

社長の旦那⁉ ここに“退院祝い”って書いてもええんでっせ?

姫

詩ちゃん、それ“隊員機関”になってますわ! ”退院期間”でしょ。字間違ってますわ!

詩

ひゃーっ! また投稿しちゃった!

永遠が「専務おかえりニャ」ボードを掲げようとして、手がすべって落とす。

永遠
永遠

イヴ部長の頭に当たったニャ! ごめんニャ!

イヴ
イヴ

だ、大丈夫です……痛くはありませんが……

姫がため息をつきながらも笑う。

姫

落ち着きませんわね。けれど――とても“らしい”ですわ。

そして、福がケーキを箱ごと運びながら叫ぶ。

福

あははー けーきぱーてぃー  するばーい♪


しずくが興奮しパグ走り…

しずく
しずく

最高でっせ―ーー♪ 毎日退院祝いでもええでっせーーー♪

イヴ
イヴ

しずく課長…  毎日食べたいだけでしょ(笑)


イヴの言葉にみんなが笑った。

専務は笑いながら、そっと胸に手を当てた。

専務
専務

なんだか夢みたいね……。
ほんの数日離れていただけなのに、こんなに懐かしいなんて。

🐾静かな夕方、レモンティーの香りの中で

夕方、少し落ち着いたころ。
オフィスの窓際で、社長がレモンティーを注いだ。

社長
社長

専務、どうぞ。

専務はゆっくり受け取って、香りを吸い込んだ。

専務
専務

……やっぱり、この香り。落ち着きますね。

永遠が足元で丸まって、

永遠
永遠

おかえりニャ……


と小さくつぶやいた。

詩がこっそりその姿を撮って、「#専務おかえり」をタグに添えて投稿。
たちまち「いいね」が増えていく。

イヴが微笑んだ。

イヴ
イヴ

専務がいない間… みんなよく頑張ってました。

詩

そうよね。いろいろやらかしたこともあったけどネ(笑)


永遠が顔を上げる。

永遠
永遠

ニャ、でも……みんなで支えあったニャ

専務はその言葉に目を細めた。

専務
専務

そうね。私、みんながいるこの会社が、やっぱり好きです。

🐾 夜の灯りと、ひとつのボード

夜。
オフィスの明かりが一つずつ落ちていく中、
社長だけが少し残って書類をまとめていた。

専務の笑顔が、まだ瞼の奥に残っていた。

社長
社長

――帰ってきてくれて、本当によかった。

専務
専務

…ありがとう。

いつも通りの喧騒、いつも通りの笑い声。
それがどれほど大切なものかを、
改めて思い知らされた気がした。

窓の外には、遅い秋の風。
外の灯が揺れて、オフィスのガラスに映り込む。

デスクの上には、レモンティーの残り香。
そして、永遠が昼間に掲げていたボードが立てかけられていた。

そこには、大きく――
「専務、おかえりニャ!」の文字。

その丸い字を見て、社長は思わず笑みをこぼした。


🐾 深夜の見張り番

そのとき、奥のソファから小さな寝息が聞こえた。
そっと覗くと、永遠がクッションを抱えて丸くなっていた。
どうやら、今夜も「専務のデスクを守るニャ」と言って居残りをしたらしい。

永遠
永遠

……専務……お茶……ぬるく……なるニャ……すぅ……

社長は思わず吹き出した。

社長
社長

……寝とるやないかーーい(笑)

専務
専務

ふふふ… 永遠くんらしいわね(笑)

静かな夜に、その声がやさしく響いた。
明日もまた、ドタバタな一日が始まる。
けれど、そんな毎日が――やっぱりいちばん幸せだ。

💬 専務のひとこと

ご心配をおかけしましたが、無事に戻ってまいりました。
オフィスの空気も、みんなの笑顔も、どれも少しだけ懐かしく感じます。

入院・手術の間、たくさんの励ましをいただきました。
あの時間があったからこそ、
「支え合う」という言葉の重みを、あらためて知ることができました。

今日も笑って働けること、
その日常がどれほど尊いものかを感じながら、
また少しずつ歩いていきますね。

どうかあなたの毎日にも、
小さな優しさが届きますように――。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました🐾
ドタバタでしたが、無事一日を終えられました。
次回もどうぞお楽しみに♪

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